そして、今に至るというわけなのです。
* Girl I Want To Guard *
何時の間にか、を囲んでいたクルーたちは
もうそれぞれの場所で、それぞれのことをしていて。
つまり、とルフィは放っとかれたわけで。
(う〜〜〜。ナミぃ〜〜)
救いを求めた目でナミを見ても、
どうしようもないわよ と肩をすくめて苦笑するだけで。
ロビンも笑うばかりで何もしてくれないし・・・・。
もうそろそろ空も茜色だ。
このままずっと居るわけにもいかない。
どうにかならないものか・・・。
「ルーフィ。どうしちゃったのよー?」
ダメもとでは口を開く。
「傷・・・・」
「えっ?」
予想外に返ってきた返事に驚きながらも、次の言葉に耳を澄ます。
「・・・・・・・痛ェか?」
「う、ん。でも、チョッパーが治療してくれたから、もう平気っ」
大袈裟なくらい元気な声。
それでもルフィの声は低いままで。
「悪ぃ」
「なんで、ルフィが謝るのよ?」
「・・・・・・っのに」
「え?」
言ったのに。
おれが、守るって。
危ねェ目なんかに遭わせたくねェなんて、
そんなもんこの海に出たら不可能だけどよ。
それでも、おれが守ってやりゃあ、こんな怪我負わせずにすんだんだ。
再び黙り込むルフィを横目で見て、は次の言葉を待たずに喋り出す。
「ルフィ。あたしね、・・・・嬉しかったんだよ。
なんか、仲間を庇って怪我するなんて、海賊っぽいよねっ?
あたし、ルフィ達の仲間になってから、こういうこと、なかったし・・・」
「怪我すりゃ海賊ってわけじゃねェぞ」
「分かってるよぉ、そんなことは」
目の前にあるルフィの首筋を見詰めながら、は苦笑した。
「でもさ、やっぱり嬉しかった。何よりも大切な人を守ることが出来たんだもん。
こんなの初めてよ?」
ふふっとが笑みを零す。
すると、ふっとルフィの腕が離れて、冷たい空気がを包んだ。
「ルフィ?」
「ありがとう!!でもやっぱおれはイヤだっ!」
「っぷ、っはは!あははっ」
ルフィらしい言葉に、は満面の笑顔で笑う。
それでもお構いなしにルフィは言葉を続けて。
「おれはやっぱし、お前に怪我なんてさせたくねェんだ!
だから、もう約束はやぶらねェ!絶対だ!」
「・・・・・・・」
愛しさが込み上げる。
大好きだという気持ちが、体中を支配する。
「ふふっ。じゃあ、あたしにも、ルフィを守らせて?」
「うん、いいぞっ!でも、もうねェからな!そんなの」
「え〜〜、なんでよーっ」
不満の声を上げながらも、の顔は笑っていて。
そんなを見て、ルフィはまたを抱きしめた。
も、嬉しそうにルフィの胸に顔を埋める。
たった一人、だけなんだ。
こんなにも、おれが守りてェなんて思うヤツなんて。
これからも、守っていきたい。
大切だから。
大好きだから。
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やっと書き上げることが出来ました!
こんなヘタレ文で良ければ、貰ってやって下さい!
みっきぃーさんvv
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