身体が熱い
顔が火照って、心臓が無駄に動いてやがる
なぁ、おれの腕を振り解かないってことは
期待しちまってもいいんだよな?
・・・
* PROFUSE LOVE 2 *
おれは初めて、
の細い肩を抱き締めてて
コイツは思いっきりおれの服に顔を押し付けてる状態で
云わば密着状態だ。
情けなくも五月蝿くなっちまった心臓の音は
にも聞こえてるはずだろ?
「・・・・、離れねェと襲っちまうぞ?」
これは本心で、このままだとマジでヤバイとそう思った。
ピクッとの身体が反応して、押し付けていた顔をゆっくりと上げる。
押し付けすぎたのか、鼻の頭が少し赤くなっているのを発見して
思わずぷっと噴出してしまった。
「なっ、何だよ!?なにがおかしいんだよ!!」
「ははっ」
「サンジっ!!」
「いや・・・、かわいいと思ってな」
「っ!!?」
今まで言いたくても言えなかった言葉が自然と零れ出た。
けど、また言われるんだろうな・・・。
気色悪いこと言うな とかな。
でも、
の反応は想像とは全くもって違っていて、
は聞きなれていないその言葉を前に、真っ赤な顔をサンジに向けていた。
そして、赤くなった顔を見せまいとしてか、バッとサンジの服に再び顔を押し付けながら
「な、何言ってんだよ」
と、勢いなくそう言った。
っっかっっっゎ・・・っっ!!!!!////
・・・・〜〜〜〜っっっ!!!!
っおいこら、反則技ばっか出してんじゃねェぞ、っ
もう止まらねェからな
覚悟しろっ!!
「ゎっぷ・・・、ちょ、どした!?サンジっ」
さっきよりもキツクを腕に閉じ込めると、そのまま勢いよくずいずいと前に進む。
突然後ろ向きで歩く破目になったはバランスを崩すことになり・・・
「ぅわっ!?」
身体が揺らいだを、サンジは待ってましたというように、そのまま抱きかかえた。
いわゆるソレは、お姫様だっこってヤツで。
「な、なに?どぉしたんだよサンジっ?」
「メインディッシュを頂きに参りましたよ。レディ。」
「は、はぁああああっ!?」
「っるせェなぁ。耳元で騒ぐな。レディはおしとやかに、だろ?」
「ちょ、何言って・・・っんん」
キスの合間にの抗議の声が聞こえるが、
それも段々と弱くなっていく。
あんまり最初からとばし過ぎてもいけねェよな
そう考えて、ゆっくりと唇を離す。
「っはぁっ、はぁっ、なに、やってんだ・・・っばかっ!!」
離した途端にジタバタと暴れだす。
「だぁー、もうっ。じっとしてろっ」
「やだっ!はーなーせーっ!!」
「やなこった」
そう意地悪く言いながら、奥にあるベットにたどり着き
そのまま手を離す。
「うわっ!?」
急に抱えていた手の感触がなくなったは、驚きに声を上げる。
「へっ、ざまーみろ」
「や、やなこったって言ったそばから急に離すなよっ!
って、なにっ、来るなぁ〜っ!!」
「お前なぁ、少しは大人しくしろ」
そう言いながら、サンジはゆっくりベットに腰を下ろし、にじりじりと近づいていく。
「こ、この状況で大人しくなんてしてられるかぁ!
何する気なんだよっ!?サンジっ!!」
「・・・お前、ホントにばかだな・・・」
この状況でそれはねェだろ
の言葉にサンジは心底呆れたが、それでも何だかっぽいな なんて考えて、
いつの間にかサンジの顔は笑っていた。
今の今まで騒ぎまくっていたが、
言葉を失ったように急に黙りこんでしまった。
やっぱ、サンジって綺麗・・・
汚れのないサンジのブルーの瞳に、は吸い込まれていくような錯覚に包まれる。
「おい、どうした?」
自分の目を見詰めたまま、放心したかのように黙り込むを心配して、
サンジが身を乗り出して顔を近づける。
「サンジ・・・」
が小さな口を開いた。
「なんだ?」
自然と、サンジの手がの髪にのびる。
「あたし・・・」
あたし
サンジが好きだよ・・・
急にの口から零れ出たその言葉に、
髪に触れていたサンジの手が、動きを止める。
なんで、
この状況でそういうこと・・・
ああ、もう
ほんとにこいつは―――・・・
「んなこと、分かってんだよ。とっくにっ」
触れていた髪から手を離し、そのまま頬に移動する。
そしてに再び口付けを落としながら
ゆっくり後に押し倒していく。
「・・・っ、ん」
「ゎっ、やだっ!」
「・・・やだって、まだ何もしてねェじゃねェか」
「だって、なんかっ、・・・ヘンだよっ。首とかそこら辺にキスばっかしやがって!
・・・・・・うぁっ!?」
「なにが、ヘンだって?」
「っぁ、あっ。・・・っやだ、ばかぁっ」
「ばかで結構。」
「う〜〜〜、ばか眉毛ぇ」
「・・・・眉毛は余計だろ。」
それでもの身体は、少しずつ火照りだし、動きも鈍くなってきていた。
それに―――・・・
「ぅンっ、ぁ・・・っ、」
少なからず、はおれの行為に感じ始めてる・・・、
・・・はず。
「ひぁっ!?・・・っばか!どこ触ってんだっ!!」
いちいち文句をつけるに、サンジは苦笑を浮かべ、
胸の上にある突起を優しく口に含んだ。
「ぅあっ?ぁっ、んぅ・・・っ」
柔らかい唇で含み、舌先で転がす。
そして時折、少し強く吸い上げる。
「ひゃあっ」
「どうした?」
小さな反応をいちいち返すがかわいくて、つい意地悪をしてしまう。
「どっ、どうもしねェよ!」
そう言って、手で口を塞ごうとするに、サンジは素早くキスを落とす。
「っん!?」
やんわりと舌を絡め、前歯の裏をなぞると、は小さく反応した。
「ん、サンジ・・っ、く、るし・・・」
がキスの合間に抗議し始めて、サンジはようやくの唇を開放する。
「声、我慢なんかすんじゃねェ。」
そこで息が混じるほど顔を近づけ、
「の声が、聞きたいんだよ」
そして再びキス。
今まで感じたこともない、切なくて甘い感覚に戸惑いながらも、
それらを受け入れようと、は少しずつサンジに身体を預けていった。
の緊張をほぐすように、優しく揉み続けていた胸からそっと手を離し、
の変化を見計らったかのように、サンジの手は、徐々に下へと下がっていく。
とある部分にたどり着いた時、の身体が大きく震えた。
「濡れてる・・・・」
「え・・・?濡れてる・・・って何が?」
それには答えず、軽く笑うと、サンジはソコに顔を埋め、
熱い舌が、の濡れたソコをねっとりと舐め上げた。
「ふぁ!?あっ、・・・んぅ、やぁっ、きた、な・・・」
強すぎる刺激に、の身体がビクッと反応する。
「・・・綺麗だって」
「あっ、ん。やぁっ。」
ソコから唇を離さないで喋る、その刺激が、またを喘がせる。
「ぁ、サン・・・っ、なんか・・・あ、んっ」
秘部の突起を中心に責められ、の声が一段と高くなる。
「イきたいなら、・・・イけよ」
「やぁっ、あ・・・っ、・・・・んんぅっ!」
サンジの言葉を聞き終わらないうちに、の身体が大きく仰け反った。
そして、グッタリとベットに沈む。
「、指、入れるぞ?痛かったら言えな」
汗で張り付いたの前髪をかき上げて、
サンジは次なる行為に移ろうとしていた。
少しでも痛くないように。
傷つけないように。
すぐにでも・・・っていう衝動を抑え、サンジはあくまでゆっくり、
徐々にをほぐしていく。
「わかっ、た・・・」
先ほどの余韻がまだ残る中、は力なく頷いた。
もう十分に濡れているソコに、サンジはゆっくり指を差し込む。
すぐには顔を顰めて、
「う・・・っ、なんかヘン・・・っ。これ、や・・・っ、だぁっ」
「痛いか?」
「・・・いたく、ないけど、気持ち、わる・・・っ」
すぐ抜けっていうの言葉を無視しながら、サンジはポイントを探り当てていく。
その時・・・、
「ん、ぁっ、あっ」
の声質が変わった。
・・・ここか。
「あっ、やぁ、っん、さっ、サンジぃ。」
・・・・っなんつぅ声で呼ぶんだよ。
こんなん聞いて、我慢出来るヤツなんていねェだろ・・・っ!!
自覚がないから余計たちが悪い。
の声だけで、ひときわ大きさを増した下半身がもう我慢は出来ないと告げている。
「っ、もう、そろそろ・・・」
は無言で、小さく、何度もうなづく。
大きな瞳には涙を溜めて、吐く息は火傷しそうな程熱い。
胸が高鳴る。
高まる興奮に、拍車をかけるようなの荒い息。
ズボンを脱ぎ捨て、勃ち上がった自身に片手を添え、
ゆっくりと、慌てずに挿入していく。
「く・・・っ」
初めての経験、そしてその痛みには顔を歪める。
「ど、した・・・っ?ツライか?」
・・・・・おれは、どんな顔をしてたのだろう。
もしかしたら、苦痛に顔を歪めるよりも、情けない顔をしてたのかもしれない。
「・・・・・・・・・・ぷっ。
なんて、顔、してっ、んだよっ。心配・・・っ、すんな」
そう言って、はおれの髪をくしゃっと撫でた。
辛そうに眉毛を寄せながら、それでもの瞳は強気そのもので。
・・・平気なはずねェのに。
愛しくて愛しくてどうしようもない。
有り余る程のこの気持ち。
キスを何度しても、消えることなく、むしろ高まっていく、
この気持ち。
大好きだ。
お前が大好きだよ。
コトが終わって、は眠そうにベットに潜り込んでいて、
おれは、やっと一つになれた幸福感で眠ることも出来ずにいて。
「さ・・・んじ・・・」
「あ?どうした?」
「さん・・・・じぃ・・・」
「だから、どうしたんだって?」
の顔に掛かっている毛布をどけると、
聞こえてきたのは小さな寝息。
「・・・ふっ、寝言かよ。」
が起きてなくてホント良かった。
頬が緩みっぱなしの顔なんて、バカにされるだけだしな。
サンジと一つになれて、あたしは凄く嬉くて、
初めてだったし、よくは分かんねェけど、「良かった」と思う。
これって、なんだろ?
なんなんだろう。
なんて言うんだろう。
わからねェ、
分かんないけど・・・。
ただ感じるのは、
言葉に出来ない愛しさ・・・。
END
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あらいやん。書いてしまったよ!!
み、見逃してくれ!!!!(滝汗
この話の主人公さんが気に入ってるので、またいずれ書くかもです。
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