少しの束縛は心地の良いものだけど、

               度が過ぎる束縛は、ただただ、キミの足枷(あしかせ) となる。













               * 逃せないこと *

















               「誰からだ?」

               「ん〜?」

               「今の、」

               「電話?」               

               「おう」

               「高校んときの友達」

               「誰って聞いてんだろ?」

               「ネフェルタリ・ビビ!」

               「・・・・凄ェ名前だな」

               「それはお互い様でしょ?」

               「ほっとけ」






               「ねぇゾロ」

               「ああ?」

               「ん〜〜。ちょっと、やだ・・・かも」

               「何が?」

               「あ、いや嬉しいんだけど〜、」

               「だから何なんだよ?」

               「・・・そぉいうの」

               「あ?」

               「さっきみたいな束縛チックな言動ッスよ」

               「・・・・・・」

               「ぁあっ!怒んないでっ。べ、別に無関心なよりは全然マシだし!!

                ってか、愛を感じるからむしろ私幸せだし!!」

               「じゃいいじゃねェか」

               「ぅあ・・・」

               「おれの愛は重てェぞ?」

               「う、熟知しております・・・」

               「・・・・重荷になったら、言え」

               「別に重荷には全くもってなってないです、はい!!」

               「誰だよ?」               

               「下っ端の海兵であります!」

               「海兵限定かよ」

               


               おれが気ぃ緩めて少し笑うと、

               も安心したかのように、目が柔らかくなった。


               でも・・・



               「でもよ、マジな話。言えよ?」

               「ん?」

               「を壊したくねェんだ、おれは」

               「・・・そんなヤワじゃないよ。私。」

               「知ってる」

               「だったらそんなこ」

               「知ってるけどよ、」

               おれの声が遮って。

               「おれの気持ちってヤツのほうが、凶暴なんだよ。

                おれ自身でも手に負えねェ。・・・まぁ、どうしようもないほど、」



               一呼吸置いて。



               「が好きだってことになんだけどよ。結局は」

               「ゾ・・・、んっ

               








               「・・・今の、忘れんなよ」

               「っはぁ、ん、わすれ、・・・なぃ。絶対・・・んぁっ」




















               重要なのは、おれの気持ちが凶暴だってことだぜ?





               忘れんなよ、

















                  


               ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

                重すぎたってなんのその。

                ゾロだから耐えられるのですよ!!
               
                ちなみに、最後のはキスしてるだけですよ?